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パーソナリティになりたくないアシスタントの気持ちを考えてみた

  AはパーソナリティPのラジオ番組Rのアシスタントである。Aが出演できない日、RはPだけで放送された。Pが出演できない日、Rは休みで、Aだけで放送されることはなかった。RのリスナーLはAがパーソナリティになって放送すれば良いのにと思った。  この場合、Aの気持ちはどうなのだろうかと考えました。Pがいなくても、Lが思った通り、自分がパーソナリティとして放送したかったのか。それとも、自分はアシスタントとして仕事をしたいのか。  ラジオの業界では、数々の有名番組のアシスタントを務めて尊敬されている人がいるようです。その人はパーソナリティになりたいわけではなく、アシスタントとしての仕事に誇りを感じているのかもしれません。その気持ちは分かります。どの世界でもリーダーになりたいとは思わず、重要な仕事の役に立つことに喜びを感じる人がいて、そのような人たちのおかげで、数々の仕事が成り立っているのだと思います。  ただ、冒頭のAの気持ちには別の側面があるような気もするのです。  ラジオ番組は聴いてもらえなければ意味がありません。では、どのような番組だったら聴かれるのでしょうか。私が長年考え続けていることです。番組が面白いことが聴く条件ではあるのですが、面白いかどうかは人それぞれで、誰もが面白いと思える番組を作るのは難しいです。私の場合は、聴く番組はパーソナリティで選んでいます。パーソナリティが好きだから、パーソナリティに興味があるから、パーソナリティの話が自分にとってプラスになると思うから、そんな基準で聴く番組を選んでいます。ですから、自然に有名人がパーソナリティの番組ばかり聴いているような気がします。  それを踏まえてAの気持ちを想像してみます。パーソナリティとして実績があり有名なPがパーソナリティの番組なら聴いてもらえるけれど、実績が乏しく知名度も低いAがパーソナリティの番組は聴いてもらえるでしょうか。Aは聴いてもらえないと思うでしょう。冒頭の例はPが休みの日の話でしたが、RからPが降りてAがパーソナリティの番組になったら、Rはどうなるでしょう。おそらく、聴く人が減り、番組はすぐに終了するでしょう。Aは仕事を失うことになります。Pがパーソナリティの番組のアシスタントのままだったら、番組が終了せずに、仕事を失う恐れは減ります。そうであれば、Aはパーソナリティをやりたくない...

リスナーのいないラジオ番組のパーソナリティの気持ちが少し分かりました

 最近の私はラジオ番組のような音声だけのYouTube動画をアップロードしています。背景は真っ黒で、動画の主旨のようなものとコーナー名と字幕が表示されるだけの15分~21分の動画です。2023年の4月に始めて、毎週日曜日の午前8時に公開されるように設定して、2023/10/8で28回になりました。  Youtubeの管理画面では再生数の他に、どの程度再生されたか分かるのですが、最初から最後まで聴いてくれた人は一人か二人だけです。それも、一度聴いただけで、その後にアップロードした動画も聞いてくれた人、リピーターになってくれた人は一人もいません。チャンネル登録した人が一人いるのですが、その人が聴きに来てくれた気配はありません。しかも、チャンネル登録された時にマイナス評価が一度クリックされたようで、たぶん、チャンネル登録したのはアップロードの度にマイナス評価をクリックする嫌がらせのためだったのでしょう。でも、それも行われていないようです。要するに、全くの無関心という状態になっています。  一週間に一回のペースで作成しているのですが、コーナーごとに原稿を作成して、それらの原稿をVOICEVOXという 音声合成ソフトウェアの 「四国めたん」に読ませて、イントネーションなどを修正して、録音して、各コーナーの音声を組み合わせて一つの動画にして、YouTubeにアップロードした後に手動で字幕を付けるという流れです。時間がかかるので、他のことで忙しい週は徹夜したこともあります。  そこまでしてラジオ番組のようなものを作っているのですが、ちゃんと聴いている人が一人もいない状態です。再生数が二桁のことが多いのですが、ほとんどの人は最初の30秒くらいを聞いたら、閉じてしまいます。もっと短い再生時間で再生回数にカウントされるのなら、聞かれている時間はもっと短いでしょう。そんな状態ですから、作りながら虚しくなることがあります。作っても誰も聴いてくれない、作る意味があるのか、なんて思うことがあります。そう思った時に、ふと本物のラジオパーソナリティのことを思い出しました。  YouTubeライブでスタジオの様子を配信している生放送のラジオ番組のチャット欄にお邪魔した時に、私の他には誰もいなくて、とりあえずラジオで聴いていることだけを伝えて去ろうとしたら引き留められたことがあります。その当時、その番...

伝えたいメッセージは?誰に向かって?

 昨年の12月にこんなツイートを見ました。 制作会社の社長さんと「ラジオが大好きで」と業界の門を叩いてくる若者のほとんどが、芸人やアイドルが担当する華やかな深夜番組みないなものばかりイメージしてて、実際に地味な生活情報番組とか担当して思ってのと違うと辞めていく。でも多種多様な番組があるのがラジオなんだという話をした。 — 佐々木 智之(ごるっち)ラジオディレクター (@gorucchi3) December 15, 2020 『「ラジオが大好きで」と業界の門を叩いてくる若者のほとんどが、芸人やアイドルが担当する華やかな深夜番組みたいなものばかりイメージしてて』に「そうかもしれない」と思いました。  このツイートを見たのが2020年12月15日で、その一週間後の2020年12月22日にNHKの特別番組『2020挑戦 コロナ禍のRADIO 「大学生のリアルを届けて」』を見ました。 ・NHKオンデマンド | 2020挑戦 コロナ禍のRADIO 「大学生のリアルを届けて」   https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2020111245SA000/?spg=P202000226900000 ・2020挑戦 コロナ禍のRADIO 2020/12/22(火)22:45 の放送内容 | TVでた蔵   https://datazoo.jp/tv/2020%E6%8C%91%E6%88%A6+%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8A%E7%A6%8D%E3%81%AERADIO/1427686  アナウンサーを目指していた大学生がゼミの仲間と大学生の様々な声を伝える番組を校内ラジオで放送していたら地元FM局で放送されるようになったんだけど、コロナ禍で収録場所だった大学に入れなくなって自宅に機材を持ち込んで一人で放送するようになったそうです。残念ながら大学生の声を伝えるのではなく自分のことばかり話す放送になってしまいました。彼女は誰に向かって放送しているのか分からなくなり「やりたくてやっているけど、あまり意味のあるラジオじゃない。中身があまりないから」と自覚していたようです。一人で放送を始めてから5か月後の10月にラジオを監修するゼミの教授に呼ばれて「ラジオってやっぱり言葉と共感じゃないですか。あえて言うとすれば、...

ボランティアパーソナリティに頼ることについて

 経営が厳しいコミュニティFMは出費を減らすために賃金(ギャラ)を支払う必要が無いボランティアパーソナリティに頼りたいかもしれません。でも、ボランティアパーソナリティを募集することには賛成できません。  ボランティア論になってしまいそうですが、ボランティアというのは頼まれずに自主的に行うものだと思うのです。頼まれて行うこともボランティアだとしても、経費削減目的だと何か違う気がするんです。経営努力の放棄のような気がします。無賃金のボランティアパーソナリティが仕事をしてくれるおかげで職員が給料を受け取って生活できるという構図にもなります。  もしも一部のパーソナリティにギャラを支払っているとしたら、パーソナリティによってギャラを支払ったり支払わなかったりするのも変だと思うのです。プロと素人の違いがあるとしても、プロの方が素人よりも質の良い番組になるとも限りません。番組が面白いか面白くないかはそれぞれのリスナーの好みで決まるだけです。同一労働同一賃金です。スポンサーが放送局に支払う料金の何割かをパーソナリティに分配するのなら、スポンサー(CM)がゼロならギャラもゼロになるので、納得できるかもしれませんが…。  ボランティアパーソナリティが番組を担当して放送するだけでなく、取材など放送局の職員のような仕事をするとなると、ますます納得できません。職員と同じ仕事をしているのに職員には給料が支払われてボランティアが無賃金なのは違うと思うのです。職員を無賃金で働かせてはいけないように、ボランティアを無賃金で働かせてもいけないと思うんです。  さらに、有料で番組枠を貸していたらますます納得できません。番組枠を借りてパーソナリティを行う人はお金を支払うことになります。同じパーソナリティなのに放送局からギャラを受け取れる人もいれば逆に放送局に料金を支払う人もいるなんて、変です。無賃金のボランティアパーソナリティは料金を支払う必要がありませんが、番組枠を借りたパーソナリティは料金を支払わなければいけません。それも変です。むしろ、番組枠を借りる人は、自主的にパーソナリティになってくれる人なのだから、それこそボランティアのようなものでしょう。ボランティアなので賃金を支払わないのは良いかもしれませんが、ボランティアに料金を請求するのは違うと思います。  ボランティアのパーソナリティ...

「傾聴パーソナリティ」でもいいんじゃない?

 先月、あるラジオパーソナリティのYouTubeを見ていたら「ラジオパーソナリティは強みが大事」という話題になっていました。ラジオパーソナリティになりたければ「何をしゃべりたいか」「自分の好きなことは」「得意分野は」などと考えて一番話したいことを磨くこと、極めることが大事という話になりました。  確かにラジオパーソナリティがマイクの前で無言だと放送事故になってしまうので何かを話す必要があります。何か得意な分野、そのことについてなら詳細に話せるという何かがあった方が良いでしょう。有名で人気のあるパーソナリティはラジオで話せるように情報を集めているようです。だから「話せるパーソナリティ」になるためには得意なことがあった方が良いし、話す内容が尽きないように情報収集が必要でしょう。  でも、私のラジオパーソナリティ像はちょっと違います。  私は十代の頃に「中島みゆきのオールナイトニッポン」を好きで聴いていたのですが、中島みゆきさんが自分の知識を披露している番組ではなかったと思います。いろいろなコーナーがあって、そのコーナーに届くお便りを読んでゲラゲラと笑う。私を含めてリスナーも一緒にゲラゲラと笑う。そんな番組だったように思います。番組に届くお便りは笑えるものばかりではありませんでした。深刻なお便りも届いていました。深刻な話に限らなかったと思いますが、リスナーの思いが綴られたお便りを番組の最後に読んで中島みゆきさんの曲で終わるという構成になっていました。番組の中間でも同じような構成になっていることがあったような気もします。そんな中島みゆきさんの姿は「リスナーの言葉に耳を傾けるパーソナリティ」でした。私はそんな中島みゆきさんのラジオを聴いて彼女のことが好きになりました。そして、番組を聴き逃したくないと思うくらいになりました。  そんなラジオパーソナリティ像の違いを意識していた頃、たまたまNHKの「みんなでひきこもりラジオ」の聴き逃し配信を聴く機会がありました。 ・みんなでひきこもりラジオ - NHK   https://www4.nhk.or.jp/hikikomoradio/  生放送中は聴けなかったのですが、聴き逃し配信を聴いて「傾聴パーソナリティだ」と思いました。自分の知識を披露する「話せるパーソナリティ」ではなくリスナーの言葉に耳を傾ける「傾聴パ...

パーソナリティが政治や宗教の話をすることについて

 いちはらFMの「元気なラジオ HyperWave」を聴き始めた頃、放送終了後はUstreamのチャットでパーソナリティと話をしていました。チャットの参加者が私一人だけのことが多くて、リスナーを増やすにはどうしたら良いかを一対一で話し合っていた時に「政治や宗教の話は避けた方が良いよね」という趣旨のことを書き込んだことがあります。  本当は政治や宗教の話が好きで、いろいろな宗教の話は聞きたいし、政治の話はいろいろと議論したいんです。それでも、リスナーを増やすためには対立を生みやすくてリスナーに嫌われるかもしれない政治や宗教の話は避けた方が良いと思っていました。  でも、世の中が政治の話題で盛り上がっている時期に政治の話題を避けるのは不自然です。それに、自分が重要だと思っている話題を避けるのも不自然です。今の日本では世の中が政治の話題で盛り上がることはほとんど無いですし、他にも重要な話題があったり番組を面白くするために限られた時間の中で除かれてしまう場合もあるかもしれませんが…。  では、今の私はパーソナリティに政治の話をしてほしいと思っているのでしょうか。実は微妙です。「パーソナリティしだい」という答えになりそうです。テレビのワイドショーで仕入れた程度の話で知ったかぶりをされるのは嫌です。政治や法律、社会問題などに関心を持った生活をしていて、十分な知識のあるパーソナリティになら話してほしいです。そんなパーソナリティはどの程度いるのでしょう?  パーソナリティに知識が不十分でも生放送で私を含めたリスナーと議論できるのなら、話してほしいかもしれません。リスナーは間違っていると思ったらメールやツイッターやチャットなどで反論できるし、パーソナリティがその反論を読んで考えを深めてさらに意見を言って…ということを繰り返せるのなら、政治の話はどんどんしてほしいかもしれません。コミュニティFMにもそんな番組があっても良いかもしれません。市政のことは大いに議論する余地があります。  宗教の話も議論できるならば…という思いがあります。議論は喧嘩になりやすいので、リスナーが疑問に思ったことを質問してパーソナリティが答えることができるなら良いかもしれません。パーソナリティの一方的な話でも良いのですが、聴いていて「違うんじゃないかな」と思っちゃいそうで、その思いを吐き出さな...