ホームページを作るならGoogleサイトを使えば簡単

 新しくホームページが作られたという情報を目にすると、そのホームページにアクセスしてHTMLソースを見てどのようなサービスを利用して作成したのかを確認することにしています。これまでにいくつか見た中ではWordPressが一番多いようです。

 WordPressに関してはいちはらFMのホームページのHTMLソースを確認した時に画像ファイルの保存先がバラバラだったりして汚くて良い印象はありませんでした。それでも多くのサイトで利用されているのならば使いやすいサービスなんだろうと、いつかは試してみたいと思いました。
 私が利用している無料レンタルサーバー【XFREE(エックスフリー)】はHTMLサーバー機能、PHP・MySQLサーバー機能の他にWordPress機能も用意されていて、無料で利用できるようになっています。HTMLサーバーとPHPサーバーは利用していたのですが、WordPress機能は使わないままでした。でも、SKYWAVE FMのサイトが一時閉鎖になったり、いちはらFMのサイトでは2020年6月に終了した番組が2021年4月のようやく番組表から削除されるなど素人が作ったり更新したりしているような気がしまして、WordPressは素人が簡単にホームページを作ったり更新したりできるものなのか試してみようと思いました。

 まずはインストールが必要だったので、その方法をネットで調べてインストールしてみた後、適当に使ってみたのですが、使い方がさっぱり分かりませんでした。ネットで調べてみるのですが、同じテンプレートを使っている人が少なくて理解が進まなくて、たまたま見つけたサイトに載っている方法を真似しようとしてもできなかったり、真似してみても変化しなかったりして、苛々するばかりでした。16年くらい前にSo-netブログ(現SSブログ)を使い始めた当初は既存のHTMLやCSSを編集して改造する方法がネットに溢れていて私も真似して大幅に改造したりしていましたから、WordPressでもやってみようかと思いましたが、昔のブログと比べて複雑でテンプレート(=他人が作ったサイト)を改造するのは異常に難しいと思い、勉強する時間も無いのでさっさと諦めました。いちはらFMの番組表がなかなか更新されない理由を想像したかったので表の作り方くらいは調べて試してみましたが、特殊な記号を覚えなければいけないなど、素人には難しそうでした。実際、更新されたいちはらFMの番組表では「##rowspan##」というお呪いのような記号(実際は結合したい下のセルに「#rowspan#」と入力するのだと思います)が見えちゃっていて、使い方を間違えていそうです。

 ネットでは称賛されることが多いWordPressですが、素人には扱いが難しそうだということが分かりましたので、批判しているサイトが無いか検索してみたら、批判ではないけれども私と同じ印象が述べられているサイトを見つけました。

 ・WordPress(ワードプレス)7つの長所と9つの短所 - あきばれホームページ作成大学
  https://www.akibare-hp.jp/soft/wordpress/

WordPress(ワードプレス)でホームページを作る長所(メリット)は、次の通りです。

  1. おしゃれでかっこいいデザインのテーマテンプレートが豊富
  2. 無料でシステムを使うことができる
  3. ブログのようにページの作成・更新ができる
  4. やりたいと思ったことはなんでも実現できる
  5. カスタマイズが自由自在。ただし一定以上のスキルが必要
  6. プラグインを使うことで、いろいろな機能を追加できる
  7. 利用者が多いのでWordPressに関する情報がたくさんある

WordPress(ワードプレス)でホームページを作る短所(デメリット)は、次の通りです。

  1. 個人で作るには専門知識が必須
  2. 集客力のあるデザインのHPを作るにはスキルが必要
  3. SEOの対策は自分自身で行う必要がある
  4. サーバー・ドメインを自分で用意する必要がある
  5. カスタマイズするにはWordPressの独自関数の知識が必要
  6. 更新できる箇所はほんの一部になることも
  7. 不正アクセスを防ぐためのセキュリティ対策が必要
  8. 使い方がわからない時に電話でサポートをしてもらえない
  9. システムのバージョンアップをしなければいけない

 この短所の「カスタマイズするにはWordPressの独自関数の知識が必要」が素人には致命的だと思いました。勉強すれば分かるようになるかもしれませんが、WordPressでしか使えない知識を覚えても応用できないでしょう。長所の方にも「カスタマイズが自由自在」と書いてありますが「ただし一定以上のスキルが必要」と但し書きがあります。素人が自分好みのサイトを作るのは難しそうです。
 同じサイトに次のようにも書いてあります。

WordPress(ワードプレス)でホームページを作る場合は、最初の導入・構築だけ制作会社に頼む会社さまも多いです。
今まで述べてきたような「導入するハードル」が思ったよりも高いため、最初の導入だけは「プロ」に任せる、ということも一つの選択肢です。
やはりホームページにかかりっきりになれる会社さまや社長さまも少ないので、一番大変なところを任せるというのは決して間違った選択ではありません。
ただし制作会社につくってもらうと、専門知識・技術で作られる部分がほとんどになる場合も多いので、納品された時に更新ができるのはサイトの一部のブログ部分だけなんてこともあります。
WordPressは自分で更新できるというのがよいところですし、ホームページはできるだけ更新したほうがよいので、ブログ部分だけの更新で自分たちが「やりたいこと」が出来るかどうかを必ず検討されてください。
また、制作会社にWordPressでホームページ作成を依頼する際は、更新できない範囲がないように作成をお願いしましょう。

 たぶん、いちはらFMも同様でしょう。
 同じサイトは次のように結んでいます。

WordPress(ワードプレス)は、テーマテンプレートでデザインを自由に変更したり、豊富なプラグインを使うことで。さまざまな機能を取り入れることが可能です。PHP、HTML、CSSといった専門知識を持っていれば、自由度は高く、どんなホームページも作れます。
一方で、専門知識がないホームページの初心者の方にとっては、カスタマイズが難しかったり、セキュリティの対策が必要であったり、使いこなすのはかなり難しいでしょう。そもそも初心者むけに作られたソフトではないので、HTMLとCSSの基本知識がないと、ビジネスむけのホームページを作るのは困難なのです。
ですので、一定の専門知識をご自分で習得する時間がある方にはWordPressはおすすめなツールです。

 全く以て同感です。「おすすめなツールです」と結んでいますが「一定の専門知識をご自分で習得する時間がある方には」と条件付きです。勉強して得た知識でお金を稼ぐわけではないのなら、他のことに時間を使った方が賢明です。

 さて、WordPressの批判ばかりしていても何なので、WordPressを使わずにテキスエディタでどこまで作れるか試してみることにしました。どこまでと言っても、この程度の機能は欲しいなという程度までできるのかどうか試してみました。16年前と違ってスマホで見ることも考慮しなければいけないので面倒です。
 まずは、どのようなレイアウトにするか考えます。ネットで見たことがあるようなレイアウトなんですが…。さらに、リンクで開くページをどうするかなどどのような構造にするか、そしてメニューなどの機能をどうするかを考えます。自分の力では分からないこと、特に初めて試すことなどはネットで調べます。ネット上には情報がたくさんあって、HTMLソースやCSSを真似するだけで実現できちゃいます。それをちょっと自分好みに変えるだけです。
 そうやって1日でできちゃったのが次のサイトです。

 ・ホームページ雛形
  http://hitorinezumi.html.xdomain.jp/template/
注意:2021/4/14に新しいバージョンをアップロードしました。

 フリーランスの芸能人みたいにホームページ内で自分をアピールする気が無いのでコンテンツが無くて空欄のままです。
 私が作った「ホームページ雛形」では「予定表」としてtableタグが使われているのですが、この予定表の編集はHTMLの知識、特に「rowspan」の知識が無いと難しいでしょう。私も間違えてレイアウトを崩してしまうことがあります。知識があれば原因がすぐに分かってすぐに修正できます。ですから、HTML知識の無い素人が編集したらレイアウトが崩れたままになるかもしれません。
 「お知らせ」はインラインフレーム(iframe)を使って、表示することにして、フレームの中に入れる「お知らせ」更新用のHTMLソースはできるだけ単純にして、コピー&ペーストで簡単に追加できるようにしてあるのですが、できれば、もっと簡単にできないものかとネットで検索しました。
 そんな時に見つけたのが【Googleサイト】です。Googleにログインすれば使えます。
 使い方を教えてくれるサイトがありました。

 ・Google サイト - エブリデイGoogle Workspace
  https://media.rakumo.com/sites/

 このサイトを見て、使ってみたくなりました。記事は3つだけですが、それぞれに次のように書いてあります。

Google サイトというサービスをご存知でしょうか。通常、サイトを作るときには、構築のための専門的な知識やデザインスキルが必要になってきます。しかし、Google サイトを使えば誰でも簡単にサイトを作ることができるのです。
社内ポータルにも最適!独自ドメインも使えるGoogle サイトの登録方法・使い方
Google が提供している、Google サイトというサービスをご存知ですか?Google サイトは直感的に操作ができて簡単にWebサイトが作れる画期的なツールですが、使ったことがあるという人はあまり多くないのではないでしょうか。今回はテンプレートを活用して誰にでも使こなせる、社内ポータルの作り方について説明します。
【2020年版】 Google サイトは本当に素人でも使いこなせる? 実際に社内ポータルを作ってみた
Googleユーザーなら無料で利用できるWebサイトの制作サービス・Google サイト。 Webの専門知識がない人でも、とっても簡単にホームページを作成することができるツールです。 この記事ではオンラインのイベントページを実際に作成してみたので、使い方をゼロから知りたい人はぜひ参考にしてみてくださいね。
HTML知識不要! Google サイトでイベントページを簡単に作成してみよう

 使ってみたら、とても簡単でした。マウスを使ったドラッグ&ドロップでレイアウトを決めることができるなど、直感で適当に使ってみたらできちゃった感じです。自由自在というわけではないので、完全に自分好みになるわけではありませんが、とりあえずHTMLサーバーに作った「ホームページ雛形」に似たページを作ってみました。

 ・ひとりネズミ
  https://sites.google.com/view/hitorinezumi-test/

 テンプレートを使わずに何もい状態から作りました。その方が楽です。また、スマホにも対応していて気が楽です。メニューはページを追加するごとに右上に自動的に表れるのですが、スマホで見ると左上に三本線の「ハンバーガーアイコン」にまとめられます。サブページも作れてページの階層化もできます。
 自作のテーブル「予定表」は埋め込めませんでしたからGoogleカレンダーを埋め込みました。Googleカレンダーなら、HTMLの知識が無くても、簡単に予定表が作れます。変更も容易で、例えば、毎週同じ時間に行っていた予定が無くなった場合に、無くなった日から後の日だけを削除することができます。予定時刻が変更されたらドラッグ&ドロップで移動できます。予定時間が長くなってもドラッグ&ドロップで変更できます。もちろん、変更になった日だけの変更も可能ですし、変更になった日から後の日の分を一括して変更することもできます。文字の大きさや色の自由度に不満がありますが、便利です。
 問い合わせ用のGoogleフォームも埋め込めます。GoogleカレンダーやGoogleフォームを他のサイトに埋め込む際にはHTMLの知識が必要ですが、Googleサイトで作るホームページに埋め込む際にはHTMLの知識は必要ありません。マウス操作だけでできちゃいます。
 アップロードした画像をクリックすると編集用のメニューバーが表れて画像をリンクにすることもできます。リンク先はGoogleサイトで用意したページを選択することもできます。Googleサイトで作ったページのデフォルトのURLにはページ名が使われますが変更することもできます。
 とにかく、ドラッグ&ドロップしてみる。クリックしてみる。何か表示されたら試してみるの繰り返しで容易にホームページを作ることができました。
 Googleサイトで作ったホームページはGoogleのアカウントを持っている人と共同で更新することもできます。遠く離れている人に「ちょっと更新しておいて」と頼むことができます。とにかく便利です。

 HTMLの知識は無いけれどホームページは作りたい。WordPressのように使い方を勉強する時間も無い。そんな人たちにはGoogleサイトをお薦めします。デザインに拘りがある人は不満かもしれませんが、拘りが無ければgoogleサイトがお勧めです。社内の人などと共同で管理して素人に更新してもらいたいのなら、Googleサイトが一番良いと思います。