コミュニティFMのリスナーを増やす方法を考えてみる

 ラジオのリスナーを増やすには、まずは聴きたい人が聴ける環境を整えて、放送局があることや番組があること、番組の内容や放送時刻を多くの人に知ってもらって、一度聴いた人が何度も聴きたくなるような番組を用意すれば良いのでしょう。

 面白い番組を作っても、その番組が知られていなければ聴く人は増えません。番組のことを知った人が聴きたいと思ってラジオの周波数を合わせても受信できなければ聴けません。一方で、受信できて聴いた人が面白くないと思ったら次は聴いてもらえません。だから聴いてもらう前に面白い番組にしておく必要があるのでしょう。番組が知られるまでは誰にも聴いてもらえず、誰もいない舞台で歌うように空しいかもしれませんが。
 そもそもリスナーがいるかいないかはお便りなどによるリスナーの反応が無ければ分かりません。私がいちはらFMを聴いていた時はリスナーからのお便りがとても少なかったようです。毎週お便りが来る番組でも同じリスナーからのお便りでした。その理由をずっと考えていたのですが、最初はいちはらFMがあることを知らないのではないかと思いましたし、番組が放送されていることを知らないのではないかと思いました。だからツイッターで放送開始5分前に番組が始まることを知らせるアカウントを作って、フォロワーが100人以上のアカウントでリツイートすることを繰り返していました。

・767i_bot(非公式)さん (@767i_bot) / Twitter
 https://twitter.com/767i_bot

 このアカウントのツイートを見てもらうことで、いちはらFMの番組を知ってもらって、番組へのお便りが増えることを期待していましたが、残念ながら増えませんでした。番組があることを知っていても聴く気が無い人が多いのではないかと思いました。それとも聴きたくて周波数を合わせても聴けなかったのでしょうか。どちらであるかは分かりません。もしも「一度聴いたけれどつまらなかったから聴かないことにした」という人が多いのなら、番組がつまらないことを知らせてしまったことになり、番組があることを知らせて聴いてもらったのは失敗だったかもしれません。

 私の場合、いちはらFMがあることを知ったのはNHKの番組「鶴瓶の家族に乾杯」2010年5月17日放送の城島茂さんがゲストの回でした。鶴瓶さんと城島茂さんがいちはらFMでの収録に向かっていた高校生に会って、一緒にいちはらFMのスタジオまで行って、生放送中の番組に出演されました。

・鶴瓶の家族に乾杯 2010/05/17(月)20:00 の放送内容 ページ1 | TVでた蔵
 https://datazoo.jp/tv/%E9%B6%B4%E7%93%B6%E3%81%AE%E5%AE%B6%E6%97%8F%E3%81%AB%E4%B9%BE%E6%9D%AF/407407

・鶴瓶の家族に乾杯☆days | 五十嵐絵里のHappy☆days(2010-05-16)
 https://ameblo.jp/50eriri/entry-10536191708.html

・ものすごいさく裂トークしてはるで!!☆days | 五十嵐絵里のHappy☆days(2010-05-17)
 https://ameblo.jp/50eriri/entry-10537556707.html

・special☆days | 五十嵐絵里のHappy☆days(2010-04-07)
 https://ameblo.jp/50eriri/entry-10502309752.html

 その回の「鶴瓶の家族に乾杯」を見ていたので、市原市にFM局があることを知って驚いてラジオの周波数を調べて聴こうとしたような気がします。しかし、いちはらFMを聴くことはできませんでした。もしかしたら周波数が分からなかったのかもしれません。
 次は東日本大震災の後でした。東北の小さなラジオ局が注目されて、高校生パーソナリティが主人公のドラマも作られました。その時に市原市にいちはらFMがあることを思い出して受信しようとしました。やはり受信できませんでした。この時も周波数が分からなかったのかもしれません。
 その後は2013/8/15にいちはらFMのホームページを見ているのでラジオの周波数を知って合わせてみたはずです。同じ年に初めてUstream配信を見た時も受信を試みたと思います。でも受信できませんでした。
 受信できなければ聴きたくても聴くことはできません。私と同じように聴きたいけれど受信できなくて聴けない人が市原市にはたくさんいるのかもしれません。それならば、彼らが受信できるようにしなければいけません。電波の送信出力はコミュニティFMの上限の20Wですから、これ以上強くすることはできません。中継局が必要かもしれません。それでも受信できない家には受信できるように屋根の上などにFMアンテナを設置するサービスが必要かもしれません。
 ラジオの電波を受信できなくてもインターネットでラジオ番組を配信していればパソコンやスマホで聴くことができます。残念ながらいちはらFMは日本コミュニティ放送協会に所属していないのでJCBAインターネットサイマルラジオでの配信はありません。CSRAのサイマルラジオのメンバーでもないので、そちらでもインターネット配信を行っていません。その他の方法でもネット配信を行っていません。残念ながら聴きたければ何とかして電波を受信するしかなさそうです。

・JCBA 日本コミュニティ放送協会
 https://www.jcba.jp/

・サイマルラジオ
 http://www.simulradio.info/

 他局の放送をインターネット配信で聴いていたら電波の届かない所に住んでいる人からお便りが来ていました。サイマル放送を聴いているとのことでした。私も他局の放送をインターネットで聴いています。でも、停電の時にはインターネットは利用できませんし、スマホで聴いても電池の消耗が早いので限界があります。だから電波で受信できるようにするのが一番良いのですが、まずはリスナーを増やすためにインターネット配信を始めるべきでしょう。

 さて、私が作ったツイッターアカウントでいちはらFMの番組が放送されていることを知っていて、電波を受信できるのに聴かなかった人たちはどうして聴かなかったのでしょうか。一番に考えられるのは、番組が面白くなかったという理由でしょう。市原市で受信できるラジオ局はたくさんあります。NHK、TBS、文化放送、ニッポン放送などはもちろん、千葉県が中心のbayfmもあります。いちはらFMを聴くとしたら、それらの大手放送局の番組よりも面白くなければいけません。ほとんどの放送局には放送作家がいて、パーソナリティと一緒に放送内容を決めているのではないでしょうか。残念ながらいちはらFMには放送作家がいないようです。パーソナリティ自身が放送内容を考えなければいけないようです。コミュニティFMが大手放送局と同じような番組を作ったら大手放送局の方が面白いに決まっています。コミュニティFMならではの番組を作らないといけません。

 パーソナリティの知名度にも大手放送局とは差があります。有名なタレントを起用して、そのタレントのファンが聴いているような番組はリスナーが多いでしょう。コミュニティFMは有名なタレントを起用する資金力がありません。無名のパーソナリティの番組を聴くとしたら、パーソナリティに魅力があるか番組が面白くなれればいけません。無名のパーソナリティでもリスナーを増やすことはできるようです。私が十代の頃に人気があって私も聴いていた「笑福亭鶴光のオールナイトニッポン」は最初は鶴光さんが有名ではなくてリスナーが少なかったようです。でも番組が面白かったのでリスナーが増えて大人気番組になりました。大人気番組になったのはエロ路線だったからだけではなさそうです。

 いちはらFMの番組が放送されていることを知っていて受信できるのに聴かなかった人の中には聴いてみる気が無かった人もいるかもしれません。聴いて面白くなったから聴かなかったのではなく、他局のラジオ番組を聴きたいからでもなく、何らかの理由でいちはらFMを聴きたくない人もいるのかもしれません。要するに、いちはらFMが嫌われているということはないでしょうか。信頼を失う何かがあって嫌われたということはないでしょうか。私の場合はホームページの番組表が更新されなかったり間違っているだけで信頼できなくなっていますし、放送事故が起こっていても放置されていることでも信頼できなくなっていますが、もっと大きな何かがあって嫌いになった人たちはいないでしょうか。それが気になります。もしもそうなら信頼を回復する必要があります。まずは、ホームページに載っている番組表の修正・更新を含めて、ラジオ局をきちんと運営することから始めなければいけません。

 いちはらFMを例にコミュニティFMのリスナーを増やすにはどうしたら良いかを考察してきましたが、長くなりました。番組内容の工夫について詳細に書きたかったのですが次回に書きます。